調べるよシリーズ。昨年、「アドテク企業の売上高・成長率ランキング」のブログを書きました。Forbesが、America’s Most Promising Companiesというフォーブスが選ぶイケてる未上場な100企業リストの最新版が更新されていました。Inc500の売上高でも調べられるのですが、なにぶん古いデータも多いので、今年もランキング表を作ってみました。※表の解説:2013年売上高順。1列目の「M」のうち、▲は昨年選定企業、●は今年選定企業。単位は億円です。1ドル100円で計算してます。アドテク企業の売上高・成長率ランキング2014年版 ・眺めてみて色々わかったこと■昨年選定されてIPOした企業は2つRocketFuelとRubiconProjectがIPOしました。特にRocketFuelは107億円→240億円と2.2倍の売上増で、伸びてますねぇ。すごい。■DMPは相変わらずボチボチ昨年も選ばれたBluekaiに加えて、Exelateが追加。これがDMPトップ企業とすると、両者合わせて92億円。やはり中間事業者は売上規模はいかないんでしょうか。利益率が気になりますが、オラクルに買収されたので、来年はもう数字取れないでしょうねぇ。。■他の注目企業スマホのプッシュ通知を利用した「Airpush」が突然出てきましたね。2010年に創業で売上98億円、従業員数200人は伸びてるなぁ。タグマネジメントというしぶい事業をやっている「Tealium」は売上12億円。単体ソフトウェアでいぶし銀の領域と考えると、こんなもの、なのかなぁ。BrightTag等はどうなんだろう。昨年度米国での上場アドテク企業と、日本の広告系企業を比較してみる※表の解説:直近企業価値順、4月18日時点。研究開発費は米国企業のみ記載。ここで、昨年度米国で上場したアドテク企業と、日本の広告系企業を比較してみました。米国企業の数字は「MarketWatch」の数字から、日本の企業は会社四季報とヤフーファイナンスからとってきました。(間違っている箇所があればご指摘ください)・眺めてみてわかったこと米国アドテク企業の研究開発費は数十億レベル。これは日本と米国のIPO環境の違いなんでしょうけど、ほとんど利益出ていない状態でのIPOなんですね。そのかわり、研究開発費がドーンと積んであります。今後日本のアドテク企業も、このくらいの研究開発費をかけている会社とのデスマッチが始まるというわけです。負けんぞ。全ての米国企業売上の伸びは高い。これはグローバルで競争して勝てばもっと行けますよ、なので必要な資金調達(IPOなんですよ)、という上場なんでしょうね。米国の証券アナリストも結構「Buy」をつけているようなので、「わかってますがな」という両者の理解があるんだろうなー。IPOしたばかりで伸びていないとそれはそれで大変だとは思いますが。企業価値で見てみると、サイバーエージェントさんとCriteoがほぼ同等で、RocketFuelとファンコミュニケーションズさんが同じくらいの企業価値なんですね。