はじめに(新社長としてのご挨拶)皆さま、はじめまして。新代表取締役社長に就任いたしました松島です。日頃よりUniposを応援いただき、ありがとうございます。新体制になってから初めての決算発表を迎えましたが、ブログという形を通じて、私自身の言葉で現在の状況や想いをお伝えできればと思い、この記事を執筆しています。なお本ブログは今後、代表ブログとして田中と私が各々発信していきます。本記事では、まず投資家の皆さまに向けて今期の業績ハイライトをわかりやすくお伝えしつつ、サービスを利用いただいている顧客企業の皆さまへの取り組み内容、そして共に会社を支えてくれる皆への想いをまとめております。最後までぜひご覧ください。第3四半期決算資料のポイント:12月単月黒字達成・4Q黒字化見通し・業績予想の上方修正先ほど開示しました2025年3月期 第3四半期の決算は、売上高が前年同期比で114百万円増となり、計画以上に順調に進捗いたしました。また、固定費圧縮や生産性向上に取り組んだ結果、営業損益も前年同期比で310百万円の大幅な改善を果たし、12月単月での黒字化を達成しております。 さらに、これを踏まえて第4四半期における四半期ベースの黒字化も視野に入ってまいりました。コスト削減と成長投資を両立させてきた成果が、着実に形になりつつあると感じております。実際、5月に公表した業績予想を上方修正し、営業利益・経常利益・当期純損失いずれの指標も改善する見通しです。このプラスの動きをより確かなものにするためにも、引き続き収益性の確保とサービス品質の向上に全力で取り組んでまいりますコーポレートアクション・新サービス/事業推進状況当社では、「組織課題解決カンパニー」として、新たなサービス開発や既存事業の強化を積極的に行っています。たとえば、この第3四半期から提供を始めた「組織インサイトサーベイ」は、従業員の本音を引き出す匿名アンケートと生成AI技術を組み合わせることで、企業の「本当の伸びしろ」を可視化するサービスです。すでに導入いただいた企業さまからは、組織改革の起点となる有益なインサイトが得られたとのお声を頂戴しております。また、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)策定支援などのコンサルティング領域も拡充し、エンタープライズ企業(従業員500名以上)を中心に導入が進んでおります。加えて、日経BP社様や三井住友信託銀行様との業務提携を通じて、人的資本経営や組織風土改革の重要性を広く発信しながら、より多くの企業の課題解決に貢献していく体制を整えました。さらに、固定費の最適化施策として大きな役割を担ったオフィス移転も完了し、月あたり約5百万円のコスト削減を実現しています。並行して、開発部門やバックオフィスでの生成AI活用にも積極的に取り組み、業務の効率化や新サービスへの応用を推進中です。今後の展望:人的資本経営への注力とエンタープライズ企業開拓/生成AIの活用近年、日本では「人的資本の開示義務化」が進み、大企業を中心に従業員のエンゲージメントや組織風土が経営戦略と直結する時代になってきました。当社は早くから「人的資本経営」の重要性を唱え、多数の事例やノウハウを培ってきました。とりわけ、エンタープライズ企業には大規模な組織課題が存在する一方で、インパクトの大きい改革を成功させると企業価値向上につながる可能性が高いと考えております。そこで、Unipos単体でのプロダクト提供にとどまらず、組織風土改革やコンサルティングを含めた包括的な支援サービスへと拡張することで、大手企業の複雑な組織課題に対して根本的なアプローチを提供しています。さらに、先日発表いたしました「企業カルチャー白書2024」や田中の新刊書籍「5000の事例から導き出した「人的資本経営大全」―日本企業最後の伸びしろ 」を通じ、膨大な事例と独自の知見を社会全体に共有することで、「人的資本経営」の波を後押ししていきたいと考えています。同様に、社内で今一番注目しているテーマが生成AIです。従業員一人ひとりの意識・感情・考えを的確に捉え、最適な形で組織に還元すること。これは私たちUniposが「人的資本経営」を推進するうえで欠かせないテーマです。そのうえで、私たちが近年特に注目しているのが生成AIやAIエージェントの活用になります。世の中には、メールやチャット、通達文書などで日々膨大な言葉が飛び交い、そこに社員の感情や思考が反映されているにもかかわらず、うまく整理・活用しきれていないケースが少なくありません。生成AIは、こうしたテキストデータを高度に分析・解釈し、新たなインサイトを引き出すのが得意です。たとえば、組織の中で「本質的な悩みやボトルネック」になっている部分を、定量的・定性的の双方から見える化し、意思決定をサポートすることが可能になります。さらに、私たちがエンタープライズ企業開拓を推し進める背景にも、これらAIを用いた課題分析やソリューション提供の広がりがあります。社員数の多い大規模組織では、セクション間のコミュニケーション格差や、多様な働き方がもたらす意見の衝突・すれ違いなど、複雑な問題が起きやすいからです。AIエージェントが各部署・拠点のデータを横断的に整理し、具体的な改善策を提示することで、経営トップから現場スタッフまでが共通の言葉やビジョンを持ちやすくなります。私たちは、生成AIやAIエージェントが「人間の働きがい」や「組織の可能性」を増幅させる存在になると捉えています。単にコスト削減や効率化を狙うだけでなく、「人間のクリエイティビティを引き出すためには、どんな情報を、どんなタイミングで届けるべきか?」といった、人間の行動や組織文化そのものへの深い理解が欠かせません。だからこそ、組織課題解決カンパニーとして、私たちの持つカルチャー変革の知見と生成AI技術を組み合わせることは、大きな可能性を秘めていると考えています。これからもUniposは、人的資本経営に本腰を入れるエンタープライズ企業をはじめ、多くのお客さまとともにAI時代の新たな組織モデルを探究してまいります。単なる業務効率化にとどまらず、「従業員一人ひとりが誇りや意義を感じながら働けるようにするために、AIがどう貢献できるか」を常に問い続けることで、企業と社会の持続的な価値向上に寄与していきたい所存です。新社長としての想い当社は、「まずは財務を安定させた上で、長期的に必要な投資を惜しまない」方針を掲げてまいりました。田中も以前のブログで、今期をUnipos事業への事業構造転換の最終年度としたいと記載しておりましたが、着実に実現できる見通しです。次の成長戦略の実現を見据え、経営目標と人的資本戦略が連動した“強い企業”を目指していきたいと考えております。創業期から社長を務めてきた田中は、新代表取締役会長として、コンサルティング事業や市場創造への啓蒙、新サービス開発を主な担当領域とし、企業価値向上に向けてさらなる集中を図ってまいります。これまでにも数多くの企業へ人的資本経営のアドバイザリーやコンサルティングを提供してきた実績をいかし、より深く、より広範な活動によってUniposの可能性を拡大していきます。田中は「社会と会社を繋ぎムーブメントを起こす」卓越した才能をもっています。また、新たに執行役員3名を迎え入れることで、次世代の経営執行体制を整備いたしました。各部門・機能でリーダーシップを発揮できる人材を抜擢することで、変化の激しい環境にも柔軟・迅速に対応しながら、次の成長戦略を力強く推進していきます。岸川(セールス・カスタマーサクセス統括)Uniposの前身であるFringe81株式会社に新卒で入社し、広告事業の営業責任者を務めてきました。Unipos発足後は営業マネジメントの第一線に携わり、チームや目的のために行動・発言を率先して行うリーダーシップが魅力です。関(新規事業開発室・開発組織責任者)幅広いエンジニアリングマネジメントの経験を持ちながらも、その地位に安住することなく常に新たな挑戦を続ける人物です。新規事業開発と既存開発双方をリードし、変革を推進していきます。吉田(人事・総務・組織風土管掌)当社Uniposの人的資本方針など、未来を見据えた施策づくりから、日々直面する組織課題の解決まで、幅広く対応してきました。社内の課題解決とカルチャー醸成の両輪を回し続けてくれる存在です。もちろん、ここでご紹介した以外にも素晴らしい人材が多数在籍しており、それぞれが専門性と情熱をもってUniposを支えてくれています。この数年は、事業構造や組織体制を何度も見直しながら進んできましたが、その過程で支えてくれた従業員やパートナー企業の方々に、心より感謝申し上げます。皆さまの支えがあったからこそ、今のUniposがありますし、ここからさらに新たなステージへと成長できるはずです。最後に最後に、少し具体的な展望とお願いをお伝えさせてください。まず、投資家の皆さまには、今後も決算説明やIR資料を通じて、より積極的に情報開示を行っていきます。ぜひ当社の取り組みにご注目いただき、忌憚のないご意見をお寄せいただければ幸いです。顧客企業の皆さまには、プロダクトの進化(楽しみにしていてください)新サービスやプロフェッショナルサービスを通じて、さらに価値のあるソリューションを提供できるよう尽力してまいります。組織課題に直面している方や人的資本経営に興味をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。最後に社内の皆さんへ、日々の仕事のなかで知見やノウハウを積み重ねることで、Uniposが掲げる「最高の集団を自らつくる」時代をつくるために大きく貢献していると感じています。まだまだ挑戦は続きますが、ともに学び合い、支え合いながら次の目標に向かって進んでいきましょう。次回の決算発表に向けて、さらなる成果をお見せできるよう私自身も当社一同全力を尽くしてまいります。最後までお読みいただき、ありがとうございました。引き続き、Uniposをどうぞよろしくお願いいたします。