「グロース中のプロダクトに関わりたい」という想いでUniposに入社――土屋さんの現在の業務と、これまでの経歴を教えてください。土屋:現在はプロダクトデザイナーチームのマネージャーを務めています。プロダクト全体の品質管理と、それを組織でどう実現していくのかを考えるのが主な仕事です。他にも、CEOやCPO、POに対してプロダクト戦略の支援も行っています。もともと、学生時代はデザインの勉強をしていたこともあり、デザイナーを志望して就活していました。新卒で大手IT企業に入社し、新規事業開発にも携わったのですが、あまりうまくいかずに挫折しました。次の道を模索した際に考えたのが「グロース中のプロダクトに関わることでデザイナーとしてのスキルを高めたい」ということでした。そこで、選んだのがUniposです。学生時代にUniposでインターンをしていたこともあって、どんな人が働いているのかもわかっていましたし、Uniposというプロダクトにも強く共感をしていました。新卒で一度、他の会社を見たことで、あらためてUniposという会社、そしてプロダクトの魅力に気付けたのはよかったと思います。――Uniposのメンバーや、Uniposというプロダクトの思想について、その時にどう思われたのでしょうか。土屋:Uniposのメンバーは、主体的に動ける人たちばかりです。必要であれば自分の業務の枠を飛び出して、積極的にコミュニケーションをとり、何でもやるという姿勢を持っているのがいいなと思いました。一方で、プロダクトとしてのUniposは、「人や仕事にスポットライトを当てる」ことを思想としたサービスです。従業員を巻き込みながら組織を改善していくスタンスは、他にはないユニークなものだと感じています。Uniposの体験設計を行うプロダクトデザイナーチームとは――土屋さんがマネージャーを務めるプロダクトデザイナーチームについて紹介をお願いします。土屋:プロダクトデザイナーチームは、Uniposの体験設計や仕様の策定、細かいデザインの制作までを担当しています。チームメンバーは9名で、そのうち新卒入社メンバーが3名、中途入社メンバーが6名です。マネジメント機能は、私が担当する品質マネジメント領域とは別に、人事専門のピープルマネジメント担当がいて、分業しているところが特徴です。――メンバーはどんな人たちでしょうか。土屋:主体的で、自分で考えて自由にチームを“越境”し、いろいろな人とコミュニケーションを取れる人たちです。これは、デザイナーという仕事にも活きる特性だと思います。デザイン業務は1人で完結できる仕事ではないからです。要件定義や機能の実装などに関しては、エンジニアなど他のチームと連携しなければならないですし、ステークホルダーが多いので手間もかかります。そこに臆さず、「ちょっと聞いてきます!」とフットワーク軽く動ける人が多いですね。コーチングの考え方を活かしてメンバーをマネジメント――土屋さんのマネジメントポリシーについて教えてください。土屋:私の根幹にあるのは、「いいプロダクト体験はいい組織から」という考え方です。いい組織、いいチームでなければ、いいプロダクト体験は生み出せないと思っています。私がいいチームを作る上で意識しているのが、アフリカのことわざにある「早く行くなら1人で。遠くに行くならみんなで」です。目の前の課題や、長期的な目標に対して、メンバーが1人で考えてしまっていないか。お客様のファクトをもとに、チームで動けているのか。そういう部分に気をつけてマネジメントを行っています。――とても明確なポリシーですね。そう考えるようになったきっかけはあるのでしょうか。土屋:コーチングの考え方に出会ったことですね。新卒で入った会社は、とにかくたくさん制作する!という状況で長期のキャリア支援が薄めだったこともあり、自分で考えねばと思ったんです。いかに幸せに働くかについて構造化したいと思っていたときに、たまたま知ったのがコーチングでした。「これだ」と確信して、数年前にコーチングのスクールに通って概念や手法を学びました。――自分のキャリアだけでなく、メンバーのマネジメントにもコーチングを活かしていると。土屋:そうですね。メンバーの「こういう人になりたいから、こういうことをやりたい」という“Want”をもとに事業目標を達成できるよう意識して取り組んでいます。メンバーのキャリアについても、クオーターに一度キャリア面談を実施して、どんなスキルを伸ばせると良いのかを高い解像度で考え、それをもとにプロジェクトにアサインするなどしています。部門を超えた連携で課題を解決に導く――業務内容についてお聞きします。プロダクトの開発はどんな体制で行っているのでしょうか。土屋:プロダクトオーナー、デザイナー、エンジニアで構成された開発チームが3つあります。ユーザー体験や課題ごとにチームがあるイメージです。さらに、デザイナーはデザイナー同士、エンジニアはエンジニア同士というように、職種ごとのチームもあります。――実際の業務の流れについて教えてください。土屋:まず、プロダクトオーナーからプロダクトを通して「ユーザーに届けたい価値のテーマ」が与えられます。私たちは、そのテーマを実現する上で発生する課題を再解釈するところからプロジェクトをスタートします。課題を解決するためにリサーチや検証を行ったり、時にはフロント部門にヒアリングしてファクトを収集したりもします。一通りやるべきことがはっきりしたら、そこからは実際にどんな設計やデザインにするのかをエンジニアと話して実装を進めます。このとき、同じ職種の横のつながりを活かして、デザイナー同士で日常的にレビューをし合っています。デザイナーが要件定義から関わり、サービスを動かすドライバーとなる――仕事のやりがいについて教えてください。土屋:デザイナーの仕事はユーザーが価値を得るために体験設計することです。これは、Uniposというサービスのドライバー的役割といえます。自分たちがつくったものがサービスを動かしていくというのは非常にやりがいを持てる部分です。一般的なプロダクトでは、デザイナーは仕様が確定したものをつくることが多いと思います。一方で、Uniposではデザイナーがプロダクトオーナーと早い段階で関わり、要件定義にも携われる部分がユニークだと思います。これは、Unipos立ち上げ期のプロダクトオーナーがデザイナー出身だったことも大きく関係があると思います。また、採用やチームづくりについて努力していることもあり、とてもいいチームで仕事ができているのも、やりがいにつながる部分です。顧客体験やユーザーへの提供価値といった重要なテーマについて、チーム全体が同じ課題感と価値観を共有できています。――チームとしての総合力がとても高い印象を受けます。土屋:チームだけでなく、そもそもメンバーのデザイナーとしてのケイパビリティが高いと思います。デザイナーという職種は、デザインだけできればいいわけではありません。むしろ、デザインは全体の2割くらいで、残りの8割は“情報設計”の仕事なんです。デザイナーチームでは、人間中心設計(HCD)の専門家やスペシャリストも多く、その思想をもとに設計を行っています。――反対に、仕事で難しいことについて教えてください。土屋:Uniposは登場人物がとても多いプロダクトです。Uniposを使うエンドユーザーはもちろん、人事役員、Uniposを運用する事務局など、3つのペルソナが存在します。立場の異なる3つのペルソナを“三方良し”にする解をつくるのはとても難しいことです。過去の失敗例だと、エンドユーザーの管理職だけに向けて新機能をリリースしたことがありましたが、その機能を使う人が非常に限られてしまったといった体験もありました。Uniposのプロダクトデザインは仮説検証の繰り返しです。常にワーク・イン・プログレスであり、そこが難しくもあり、楽しい部分でもあります。全員がWinWinになれるような“最強の仕事”をしたい――Uniposが持つユニークさとは何でしょうか。土屋:Uniposは単なるBtoBサービスではありません。toBの先にエンドユーザーである従業員、つまりemployeeがいるわけです。ですから、UniposはBtoBtoEというユニークなサービスなんです。HRテックというと業務を代替するツールが多いですが、Uniposはそうではありません。組織を良くするという目標を達成するために従業員を巻き込むことを目的としたサービスであり、他のサービスよりもユニークで複雑です。――そんなUniposが実現し得る未来とはどんなものでしょうか。土屋:誰もが意欲的に働き、良好な人間関係を構築し、面白い仕事ができている未来です。私たちは1日のうち8時間を仕事に費やします。起きている時間の半分は仕事をしていますよね。そうであるなら、仕事を通して自分自身の成長や事業の成果を実感できることは大きな喜びになるのではないでしょうか。そういう世界が当たり前だよね、と思われるような世界をつくるために、Uniposで貢献したいと思っています。デザイナーだからこそできる細かなサービス思想の設計をやっていきたいです。――土屋さん自身の目標や野望も教えてください。土屋:「デザイン」をするのは、何もデザイナーだけではありません。他の職種の人たちも、何かしらの設計をして「デザイン」に関わっているんです。そんな人たちとデザイナーがコラボレーションできれば、さらに良い仕事ができると思います。今も社内でいろいろなところに声をかけてワークショップの開催を支援したりしていますが、今後もそういった取り組みは続けていきたいと考えています。私個人としては、とにかく“最強の仕事”がしたい! と思っています。チームも、事業も、ユーザーも、皆がWin-Win-Winになれるよう頑張っていきたいですね。求めるのは、デザインを通してお客様に価値を届けたい人――Uniposに入社すると、どんなことが体験できますか。土屋:ユーザーインタビューや体験設計の段階から関われるのは、Uniposならではだと思います。また、複雑な要素を組み上げて改善していくプロセスも、他ではあまり体験できない仕事だと思います。たとえば、CSと一緒に体験フローをつくり、それをシステムとしてUIでどう表現するかをチームで話しながら仕様をつくっていったり、ユーザーがオンボーディングにどれだけ時間がかかっているかや、サポートに問い合わせがどれくらい来ているかというデータを元にプロダクトの改善に関わったりもできます。――土屋さんはどんな人と一緒に働きたいと思いますか。土屋:デザインを通してお客様に価値を届けたいという意志を強く持っている人や、課題を解くのが好きな人ですね。たとえば、街中でデザインを見かけたら、「この表現で何を届けたいのかな」と考えたり、「なぜこうなっているんだろう」と構造を考えたりするのが好きな人は、Uniposのプロダクトデザイナーチームに向いていると思います。感じたことを徹底的に言語化することを求めているので、とにかくUIをやりたいとか、グラフィックだけをやりたいというのではなく、具体と抽象を行き来しながらデザインを通して「ユーザーに価値を届けるためにはこういう体験がいいのでは」と考えたい人と一緒にお仕事をしたいですね。私たちと一緒に世の中の働く人たちや企業様が、元気で活気あふれるような価値創出を、デザイナーとしてコミットしてみませんか!わたしのUnipos体験――これまでにもらったUnipos、おくったUniposで印象に残っている投稿を紹介します【もらったUnipos】すごく大変且つ当時のベンチャーっぽさが強い案件だったのですが、マーケチームのデザイナーとプロダクトのデザイナーで一緒に知覚品質を考えた話です。私たちが作っているプロダクトのデザインが最終的にどんなパッケージングをされて世に出るかまでの一連の流れを、マーケのデザイナーさんとプロダクト側の私で協力して考えられたという、共創の事例です。送った相手のデザイナーが「プロダクトとブランドは相反するというけど、私はそんなことないと思ってる。」と書いてくれているのですが、本当にその通りで、お客様の中ではブランドとプロダクトは繋がってます。プロダクトだけが / ビジネスだけが何かをするのではなく、一緒に考えていくというのがBtoB SaaSのデザイナーの仕事のおもしろいポイントだと思っています。【おくったUnipos】CSV登録機能は、操作についてユーザーさんからお問い合わせもよく発生する機能だったこともあり、CSチームやサポートチームのメンバーと一緒にユーザー体験上の課題をジャーニーとしてまとめてから、要求および要件定義〜仕様策定〜デザイン制作〜開発を実施し、ユーザビリティ改善を実施できました。 ステークホルダーの多い案件だったことと、また発足から月日の浅い開発チームでの活動だったのですが、biz,dev関係なく互いに積極的にコミュニケーションを取りながら進めてくれて、全員野球でいい開発だったのでチームに対して送った投稿です。仲間を募集しています!カジュアルな面談からスタートしたいなどご希望に合わせて対応いたしますので、ご応募お待ちしております。募集中の求人一覧