組織内ではなく、外部からスピード感を持って組織を変革したい――まずは自己紹介をお願いします。高橋:2021年に新卒でUniposに入社し、広告事業部の営業を半年ほど経験してからUnipos事業部に異動しました。現在は、2,000名以上の企業様のカルチャー変革領域における組織コンサルタント責任者としてカルチャー変革にコミットしながら、プロダクト / サービス全体の価値向上に向けてCX戦略室 PMM(プロダクトマーケティングマネージャー)を兼任しています。私の所属するカルチャー変革部とは、お客様企業のカルチャーをUniposの提供を通じて変革することを使命とする部署です。といっても、単にサービスを売り込むわけではありません。お客様の組織変革の真のパートナーとして、様々なご相談からプランニング、実行までトータルでサポートしています。その中で、私の職種であるカスタマーコンサルタントは、一般的なSaaS企業でいうフィールドセールス(外勤営業)に近い立ち位置です。ただし、先ほどもお話したように単にサービスを売るのではなく、カルチャーを変革して理想の組織状態を実現するというお客様の目指すビジョンから逆算してプランニングから行います。プロジェクトの初期からお客様と伴走し、課題の発見や整理をご支援することもあります。そうした課題に対してUniposが有効であると感じていただけたら、そこで初めてご担当者様と一緒にUnipos導入プロジェクトを立ち上げます。Uniposの導入が決まって走り出したら、実際の施策実行部分はカスタマーサクセスチームに引き継ぎます。もちろん、その後も時にはプロダクト領域のメンバーとも連携しながらお客様の組織変革をサポートしていきます。――高橋さんは新卒でUniposに入社されていますが、なぜUniposを選んだのでしょうか。高橋:もともと自分自身のキャリアの最終ゴールとして考えていたのは、社会人生活の45年間で「組織改革を先導するナショナルリーダー」になりたいということでした。それで、最初は国家公務員を志したのですが、やはり人々の豊かさを実際に生むのは民間企業だと思い、大企業の組織改革や組織づくりを先導する存在になりたいと思うようになりました。――学生時代から具体的なキャリアの目標を定められる人は多くないと思います。高橋:目標を決めないと動けないタイプなんです。幼少期から長く野球をやっていたのですが、そのときも常にプロ野球、甲子園にいくためには今何を頑張らなきゃいけないのかを考えて動いていました。――そもそも、どうして組織変革をやりたいと思ったのでしょうか。高橋:学生時代からいろいろなコミュニティに所属して、組織を動かすという経験はこれまでにもやってきていたんです。その中で感じていたのが、1人では何もできないということ。目標を達成するためには集団の力を持って、全員が腹落ちして取り組むことが大事だと知っていました。そこから、組織を変えるなら人事だろうと考えて、就活時は大手企業の人事を目指していました。その結果、いくつかご縁もあったのですが、そこで伝えられたのが「大企業の組織変革を本気でやろうとすると5-10年は平気でかかる、なかなか腰が重いこと」ということでした。ただ、「組織変革には5-10年かかる」という通説を覆し、2-3年で実現できるとしたらどれだけインパクトが大きいかと逆にワクワクもしました。それを実行するために、組織変革をミッションとするベンチャー企業に入社し、スピード感を持ってお客様企業の組織変革に携わりたいと考えたんです。そこで出会ったのがUniposでした。当時はFringe81という社名でしたね。Fringeとは「際(きわ)」、つまり「極限」を意味する言葉です。「探検家たれ」というイデオロギーのもと、日本全体の改革というまさに極限を目指す集団がUniposなんです。自分がやりたいことと、Uniposが目指すミッションがリンクしていて、ここなら自分自身のモチベーションが最大限発揮できると思いました。「会社が変わってきた」という声をもらうのが何よりの喜び――仕事の喜びややりがいをどこに感じますか。高橋:現在の私の役割は、主に従業員2,000名以上のお客様のカルチャー変革を実現することです。学生時代の自分が入社しようとしていた大企業と同じような規模の組織の変革に携わることができています。大企業の組織変革は簡単ではなく、綺麗なフレームワークに整理したり、理論を活用したりといった形だけでは進まない世界です。ただ、そんな大企業の中にも「組織を変えたい」という想いを持っている方はいらっしゃいます。「変えたいけれど難しい」と悩んでいる担当者の方と一緒に組織変革に挑戦し、「最近、会社が変わってきたんだよね」という声をいただくのが何よりのやりがいであり喜びです。もちろん、そうした意識の方がいらっしゃる企業なら、私たちがサポートしなくても10-20年後には組織変革も実現できると思います。ただ、Uniposを導入していただき、私たちがサポートすることで、その変革を少しでも早められます。それがカルチャー変革部の役割ですし、顧客の理想の未来の時間軸を早めることが私たちの存在意義です。――反対に、難しさはどんなところに感じますか。高橋:お客様の担当者の方がどれだけ会社を変えたいと思っていても、そう簡単に変革できるものではないところです。組織変革を成功させるポイントは、まず「巻き込む人」の多さです。担当者の方と同じ熱量を持った人が集まらないと組織変革のスタートラインには立てません。特に人事や人事の幹部層、さらに現場の管理職も巻き込むことが重要です。そうした方々を巻き込んだ上で、「なぜ組織を変革する必要があるのか」という意義や目的をしっかりと組織内の方々に説明しなければなりません。こうした話は、実は私たちのような外部の第三者が説明したほうが良い場合も多いです。外部の立ち位置からだからこそご指摘できることや、そこから気づいていただけることもあるからです。でもここまで準備しても、組織を変えるのは簡単ではありません。どれだけ組織改革するための体制が整っていても、結局は現場の一人一人の社員様の当たり前の行動レベルを高めることがカルチャー変革だからです。現場に対して伝えるべきことを伝えないままUniposを焦って導入しても、「いきなり何だ」と思われる恐れもあります。とにかくUniposを入れればいいというわけではなくて、未来から時間軸を逆算して考える必要があるんです。一人一人の幸せの追求、企業価値の向上という大目的に対して組織変革という命題があり、Uniposを導入することでその可能性が高まるわけです。ですから、私は営業という立場ではありますが、Uniposばかりを主語にしてお客様と話をするのはよくないと考えています。――組織変革において、Uniposだからこそできることは何だと考えていますか。高橋:従業員の良い行動の可視化は、Uniposだからこそできることです。従業員の良い行動は日々たくさん生まれているものですが、多くの場合それらは見過ごされ、知られることなく埋もれています。よく「挑戦行動を増やそう」とか「部署を超えたコラボレーションが大事」と言いますが、それらが実際にどれくらい現場で起きているかを可視化できているかといえば、できていない企業がほとんどだと思います。それはとてももったいないことですし、何より良い行動で会社に貢献した本人も、その実感が持てないですよね。経営層の方は、未来志向で社員の挑戦やコラボレーションを増やしたいとよくおっしゃいます。しかし、現場レベルで考えると、求められている「挑戦のレベル」にずれがあったり、何より皆さん忙しいので毎日の業務で精いっぱいだったりします。日々リアルタイムに起きているちょっとした挑戦などを可視化し、奨励し合うことで、求められている良い行動のレベルを揃え、増やしていく活動ができるのがUniposなんです。お客様と真摯に向き合い、時には耳の痛い話もしっかりと伝える――高橋さん自身が日々、挑戦していることは何でしょうか。高橋:お客様に共感することは大事ですが、すべてに同意するだけでは組織を変えるところまでたどりつけない可能性もあります。たとえばお客様が描くストーリーだと、組織の変革まではいかずに、「組織をちょっと良くする」くらいに留まることも多いんです。一般的な営業だと、それでもいいからとにかくサービスを売り込むためにお客様に迎合してしまうかもしれません。でもお客様を大事にすることと、お客様に迎合することは根本的に違います。私が目指すのは、お客様の組織を真に変革すること。それを実現するために、時にはお客様にとって耳の痛い話であったとしてもしっかりとお伝えすることが大事だと考えています。「これではだめだ」と思ったら、ちゃんとそう言います。仮に相手の方が年上で役職の高い方であったとしても同様です。実際に自分の父親世代くらいの方に「◯◯さんがやりたいことを実現するなら、こうするべきです」と伝えたこともあります。さすがに内心ドキドキしましたが(笑)。そのような話をお客様とするには、前提としてお客様との信頼関係が重要です。お客様をリスペクトし、お客様の組織についてとことんまで考えることが必要です。そのために私はいつも、「自分がお客様の会社の経営者や人事担当者だったらどうするだろうか」を想像し、考え抜いた結果、「お客様の会社に入社したい」というレベルにまで当事者意識を持ちます。そこまで考え抜いてお客様に向き合うことで、担当者の方に火がつくことも多いです。――とはいえ、担当者の方に火をつけるのも簡単ではなさそうですよね。高橋:そうですね。でも火がつかないと始まりません。そもそも、私と会う場を設けてくださっていること自体、お客様の火が消えていないことの証ですからね。組織変革をあきらめ気味のお客様には「じゃあなぜこの場を設けてくださったんですか」「我々に何かを期待していただいているからこそ、この場にいらっしゃっていただけたんじゃないですか」と火をつけにいきます。そうやって自分が動き回って、今持っているものをすべて使うことで、多くの大企業に漂う停滞感を変えたいと思っています。――将来の日本が明るくあるためには、影響力の大きな大企業から変わっていってほしいですね。高橋:今のまま大企業が停滞して、シュリンクしていくと、私たちの世代がおじいちゃん・おばあちゃんになったときの日本が立ち行かなくなっているんじゃないかと思うんです。それは嫌だなと思うし、より良い未来を作るためには特に大企業の方々に立ち上がってほしいです。――そんな未来に向けて、高橋さんが取り組んでいることはなんですか。高橋:自分だけが突っ走るのではなく、カルチャー変革部のチーム全体で動くことです。自分の成果を最大化することも大事ですが、それだけでは限界がありますから。チームでの取り組みを強化するために、今はいろいろな人と対話して、メンバーを理解することに力を注いでいます。――最後に高橋さんにとって「挑戦」とは何か教えてください。高橋:挑戦とは、困難に立ち向かうことだと思います。また、挑戦し続けることは、生きていくうえで一番ワクワクすることだとも思っています。困難に立ち向かう中で他の人との共感が生まれること、それがすごく楽しいんです。ワクワクする人生を送りたいなら、挑戦するべきだし、せっかく挑戦するなら高い壁に登りたいと思います。わたしのUnipos体験――これまでにもらったUnipos、おくったUniposで印象に残っている投稿を紹介します【もらったUnipos】「事業、組織をもっと拡大させたい」という自分の思いと現状の差分で思い悩んでいた時に、上長からもらった投稿です。このUniposをきっかけに、また自分を奮い立たせることができたので忘れられない投稿です。【おくったUnipos】顧客に真摯に向き合い続けた結果、お客様からいただいた言葉を関わってくれたメンバーに向けて共有した投稿です。カスタマーコンサルタント、カスタマーサクセス、デザイナー、エンジニアと本件に関わった全員を評価いただいた瞬間だったのでとても嬉しく、印象に残っています。