「一緒に酒を飲んで喜べるか」が入社の決め手――まずは笠さんの自己紹介も兼ねて、Uniposに入社した経緯を教えてください。笠:大学では服飾について学んでおり、アルバイトは飲食系で働いていました。その他に輸入アパレル事業を少しだけやっていて、そこでEC関係のIT業務にも携わっていたので、就活では飲食系かIT系を考えていました。結果、IT系を選択してWeb制作の会社にエンジニアとして入社しました。前職ではWeb制作の基本を学び、主にBtoB向けのサービスサイトやECサイトの構築に携わりました。ただ、あくまでもお客様のWebサイトを制作するだけの立場なので、サイトの作り方に関して提案はできても、サービスそのものの改善といった深いところには関われなかったんです。そこで転職を検討した結果、3社ほど興味を惹かれる企業に出会いました。その中の1つがUniposでした。――候補となった企業の中でUniposを選んだのはなぜですか?笠:最終判断の軸になったのは「メンバーと一緒に酒を飲んで楽しいかどうか」です。3社とも、これから楽しい世界を作れるんだろうなと思える企業でしたが、中でもUniposがもっともメンバーと一緒に酒を飲みたいと思える会社でした。選考中にいろいろ話をする中で、対面のコミュニケーションを重視していることや、それを補助するような制度があったり、実際にメンバー同士で飲みに行く機会も多いと聞いていたんです。「一緒に酒を飲んで楽しめる」というのは、たとえば新機能やサービスをリリースしたり売上が上がったりしたとき、一緒に喜べるということですが、喜びを共有できる仲間でなければ、気分も上がりません。そこは働く場を選ぶ上で一番重要なことだと思います。――実際に入社してみて、「一緒に酒を飲んで喜べるかどうか」はどうでしたか。笠:そこはもう完璧です(笑)。先日の新機能リリース時も、チームで飲みにいきました。同じテンションで喜べるチームだと、出せるアウトカムの質が変わってくると思うんです。誰かひとりが微妙だと思っている中で作ったプロダクトと、チーム全員の意志を込めて作ったプロダクトの質は絶対に違うので、チーム全員で作り、全員で完成を喜べるチームであることは、非常に重要だと感じています。メンバーが気持ちよく動ける環境を作ることは自分にとって新しい挑戦――次に笠さんが所属する部署の業務やミッションについて教えてください。笠:私は現在、2つのチームに所属しています。1つは新機能開発チームです。「こんなプロダクトがあったらいいな」という企画をつくり、プロダクトオーナーやエンジニア、デザイナーと一緒にチームを組んで新機能の開発にあたります。最近では約1年かけて進めていた「メンバーのつながり」機能のテスト版をリリースしました。今までは限られたお客様を対象に公開していたのですが、今回のリリースでより多くのお客様が利用できるようになりました。今後はご意見をいただきながら更に進化させていこうと考えています。――もう1つのチームは?笠:フロントエンドチームです。新機能開発チームを支えるためのチームで、既存機能の刷新やお客様からのお問い合わせ、他チームからの要望などに対応するのが仕事です。Uniposの機能刷新は着々と進んでおり、今後はより使いやすいプロダクトになっていきます。私は新機能開発チームではプレーヤーですが、フロントエンドチームではマネージャーを務めています。マネージャーとして私が出せるバリューは、コードをがつがつ書くことではなく、今いるメンバーがより成果を出せるような状態を作ること。そして、レポートラインとの架け橋として動くことです。――前職でもマネージャーの経験が?笠:マネージャーとして働いていました。ただ、転職理由でも挙げたように、制作会社だった前職だと「これを作ってください」と言われると「イエス」しか回答はなかったんです。ちょっとした提案はできても、つくるものについて最初から考えることはありませんでした。Uniposでは開発の最初の段階から考えることができるので、そこは大きな違いです。――前職の経験が活かせている部分もありそうですね。笠:そうですね。ただ、フロントエンドチームでの既存機能の刷新は、前職までにやってきたこととは違います。知見のない中、マネージャーとしてメンバーが気持ちよく動けるような環境を作っていくのは自分にとっても新しい挑戦ですし、四苦八苦しながら取り組んでいます(笑)。――「メンバーが気持ちよく動ける環境」とは具体的にどのような環境でしょうか。笠:メンバーのポテンシャルを引き出し、メンバーがやれることとゴールをつなげることです。フロントエンドチームは様々な意見や要望をいただくので、取捨選択や優先順位付けを間違えるとメンバーに迷いが生まれてしまいます。そうならないように整理するのがマネージャーの役割です。いわば交通整理のようなものですね。前職でもそこは気をつけていましたし、結果としてチームやお客様からの信用につながったと思います。未来に対して貢献できることが大きなやりがい――ご自身の業務にどんなやりがいを感じていますか。笠:やりがいは半端なくあります。未来を考えながら仕事をすることで、自分1人ではなく全員で成長している感覚があるからです。まず、新機能開発チームですが、発足時点では何をすればいいのかもわからず、プラクティスもない状態でまさにカオスでした。そんな状況の中でお客様からご意見をいただきながら突き進み、一部のお客様のみに提供していた状態からテスト版まで進めることができました。以前はお客様のご意見をいただくまでに時間がかなりかかっていたのですが、今ではいただいたご意見をもとに開発を進めて、プロダクトをブラッシュアップしていくいい流れが見えてきました。さらに機能が良いものになっていく未来も見えていますし、それを模索できることにもやりがいを感じています。フロントエンドチームのプロジェクトは、未来においてもきちんと動く設計をベースにシステムをどう作るのかを考えていますが、新機能開発とも連動しながら検証を進め、未来に対して貢献していくことにワクワクしているし、大きなやりがいがあります。――新機能開発でもフロントエンドでも「未来」という言葉がキーワードとして出ています。笠:たしかにそうですね。新機能開発もフロントエンドも、今は大変な時期です。でも、だからこそ困難を抜けたあとに見える「未来」を想像することが楽しいともいえますし、前向きな未来を考えられる組織にいてよかったと思います。個人的に未来を想像することが好きなんですよね。言語化するのは難しいんですが、今はまだないより良い何かが世界に生み出されたり、私個人としてもこれから人間としてどう変化していくのかを考えることも好きだし、変わっていくことを大事にしたいと思っています。今の仕事では、たとえば10年後にメンバーと「あのとき大変だったけど、やり遂げられてよかったね」と楽しく語り合える未来が想像できるんです。それは非常に大きなやりがいだと思います。――メンバーと「楽しく語り合う関係性」であるためには何が必要なのでしょうか。笠:必要なのは「チャレンジ」と「信頼」だと思います。全員で挑戦して、全員で成し遂げていく。それがなければ10年後に語り合うなんてできません。そして信頼、つまり信じて頼ることも大切です。先日のリリースでも私はメンバーに頼りまくりました(笑)。そういう関係性でいられることは宝だと思います。前職ではそれができなくて、全部1人で抱え込んでしまっていたので。――なぜUniposでは信じて頼ることができているのでしょう。笠:Uniposのメンバーは、誰もが自分の仕事に強く責任を持っているからではないでしょうか。前職では、一人ひとりの責任感の大きさに差があり、背中を預けて信頼することは難しいところもありました。Uniposでは、それぞれが主体者として責任を持つことが当たり前の文化になっているのはすごいことだと思います。だからこそものをつくる人としてリスペクトでき、信頼が生まれるんだと思います。つながりを作り、可視化することで、「挑戦しやすい社会」をつくる――今の仕事における難しさはどこにありますか。笠:ぜんぶ難しいです(笑)。ただ、それがいいとも思っています。たとえば新機能開発チームの場合、「何をお客様に提供すればいいのか」を考えるところからもう難易度が高いんです。というのも、Uniposは概念からしてコンセプトの強いプロダクトだからです。お客様にとっても、「こういうシステムだとどうなるか」がわかりにくいため、私たちとお客様、全関与者で答えを探しに行く必要があります。これからUniposが社会実装されていくことで、より良い方向に変わる未来があるという点については、私たちもお客様も共感しているところであり、だからこそそこを目指すことが楽しいと感じられるんだと思います。――Uniposが社会実装されると、どんな未来が待っていると思いますか。笠:Uniposでもっと人の挑戦を応援できたり、「◯◯をしてくれてありがとう」といった感謝の言葉が増えれば、挑戦しようという雰囲気も出てくるし、働きやすくなると考えています。Uniposを送るという行為は、人と人のつながりを作ることです。まず社内でUniposを送ることで誰かとのつながりを作り、さらに部署異動をした先でも、人とのつながりを作ることで、これまでの自分と今の自分がつながった人をまたさらにつなげることへ発展していく可能性があります。そして、その人の投稿を見れば人となりもわかります。そうすると、「この人とつながっているあの人に話を聞いてみたい」といった新たなつながりのきっかけにもなり、問題解決のスピードも早くなるのではないでしょうか。Uniposが人と人との「つなぎ目」になれるんです。――Uniposだからこそできる体験とはどのようなものでしょうか。笠:Uniposは誰かが誰かに対して送るもので、そのログが残っていくプロダクトです。先日リリースした「メンバーのつながり」機能は、社内ネットワークを可視化します。その結果、メンバーが自分のできることについて表明しやすくなったり、チームに新たなメンバーが入ったときに管理職がその人の働きぶりを把握できるのは、Uniposならではの体験だと思います。また、Uniposで実現したいのは挑戦の表出化です。仕事での関係性をUniposに残すことで、自分の行動を振り返ったり、そのとき誰とつながっていたのかを思い出すきっかけになったりするはずです。職能を超えて横断的な動きをつくる「潤滑油」でありたい――「挑戦」のために自分がやるべきことは何だと思いますか。笠:私はプレーヤーでもありマネージャーでもありますが、いずれにしても一緒に働いている人の信頼を裏切らないことは大事にしたいと思っています。メンバーをおろそかにするような行動は周囲にも見られていますし、そうなると「こんな感じでいいのか」と思われてしまうからです。チームメンバーと一緒に前を向いて走っていく姿を見せたいし、意志としても持っていたいです。――そうした考え方はどのようにして培われたのでしょう。笠:中学まで5年間打ち込んでいたラグビーでの経験が大きいと思います。ラグビーは他のスポーツと違って、ポジションで何をやるかが厳密に分かれているわけではありません。たとえば相手が走ってきたら、どのポジションであろうとタックルして止めないといけないんです。チームスポーツではありますが、一方でポジションや役割にこだわらずやるべきことをやるという考えは仕事でも同じだと思います。たとえば、私はエンジニアといってもバリバリに技術ができるわけではありません。ではどういう動きならできるのか。それが「潤滑油」です。中でもフロントエンドチームはお客様から見える部分を開発するので、職能を超えて横断的に動くことが大事です。そこで潤滑油としての自分の役割が活きると考えています。――潤滑油としての役割に必要なことは?笠:自分の考えをオープンにすることです。たとえばデザインをWebに起こすとどうなるのか、システムはどういう動き方をするのか。自分自身が考えていることを伝えないと、がんばってつくったものでもやり直しになってしまう場合があります。そうした無駄を可能な限りなくしたいと思っています。Uniposは、全員でよりよいものを作るために立場や年次に関わらず、全員が主体的に意志決定を行なう会社です。私も、職能にこだわらずにいちメンバーとして、知っていること・気になることは必ず伝えるようにしています。そして、より良くするための活動にはできるだけ前のめりで参加することを意識しています。組織で成果を残すことは、会社員であることの一番の楽しみ――笠さんにとって「挑戦」とは何でしょうか。笠:自分が組織にどんな価値を残せるのかを考えることです。たとえば、チーム内で議論を深めることや、メンバーが働きやすくなるように環境を整えること、全社で行っている組織横断プロジェクトに入って「こういうことができないかな」と考えることもそうです。時には他部署の人に話を聞き、自分にできることを考えて行動するようにもしています。組織の最適解のために自分ができることを考えて行動することが、私の思う「挑戦」です。――組織で動くことに対して強いこだわりを持っている印象を受けます。笠:組織で成果を残すこと、それが会社員であることの一番の楽しみなんです。転職する際、フリーランスのエンジニアになるという道もありました。ありがたいことにお客様にも残ってほしいと言われたんです。ただ、結局はフリーランスにはならず、会社員だからこそできることがあると考え、いまの道を選びました。それは、他の人と協力して大きなものを作ることです。1人でできることは限られていますし、1人で考える未来はつまらないものです。チームと一緒ならカオスも楽しめる。それこそが「挑戦」なんだと思います。わたしのUnipos体験――これまでにもらったUnipos、おくったUniposで印象に残っている投稿を紹介します【もらったUnipos】直近行なった「メンバーのつながり」機能が無事にリリースされ、もらった投稿です。この投稿をきっかけに、更に他のメンバー間でもUniposが送られて、開発に関わったメンバー全員でUniposを送りあうという、やりきったことを全員で喜びあえた忘れられない投稿です。こうしてUniposを全員で送りあえるような成果が出せるように、また頑張りたいと思えた投稿でした。【おくったUnipos】入社して初めての新規開発プロジェクトでリリースが見えてきて、一緒に開発したメンバーにこれまでの頑張りを振り返って送った投稿です。最初はどのような提供方法ができるかを調査し、知見が全くない状態からのスタートでしたが、2〜 3ヶ月かけて形にしていき、リリースができました。入社して初めて苦難や喜びをチームと分かち合えた出来事だったので、この会社に入って良かった!と思える出来事でした。